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範囲と精度に関するISO規格

作成 jrowles

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02/26/2019

Leica DISTOは、新しいベンチマークを確立しました!

レーザー距離計の範囲と精度は、光条件と測定されるターゲットの反射性に依存します。ライカジオシステムズにとっては、完全な実験室条件下でだけでなく、工事現場の作業環境で日常的に遭遇するようなあらゆる動作環境下でこそ機器が性能を発揮することが重要です。そのため、外部の専門家の協力を得て、レーザー距離計をテストし、比較できるような標準を弊社で開発いたしました。    

200年近くの経験を持つライカジオシステムズは、現代の測定技術の開発と製造の先駆者であり、またハンドヘルドのレーザー距離計の発明者でもあります。ライカジオシステムズは市場のリーダーとして、実践に基づいた規格で測定機器を製造することで、現場で必ず仕様通りに作動するよう取り組んでいます。精度と範囲に関しては、理想的な条件の下の研究室の中ではなく、実践の場で仕様を満た差なければならないことを意味しています。    

表面の構造や測定ポイントの色、周囲の明るさや測定時の温度など、異なる要因によって精度や達成できる最高範囲は大きく左右されます。従来、これらの要因は特定の標準によって定義づけされてはおりませんでした。各メーカーがそれぞれ独自の定義を使用していました。そのため、お客様にとっては、市場に出ているさまざまなレーザー距離計を比較することが一層困難になっていました。誤解や不正確なデータは、測定値に重大な信頼性の問題を発生させるだけでなく、場合によっては高額な間違いをもたらしていました。      

ライカジオシステムズが重要な貢献をした新しいISO規格16331-1では、精度や範囲に関する情報をどのように提示するか、そして測定方法が細かく定義されています。これにより、レーザー距離計は独立機関によりテストできるようになり、直接的に比較できるようになったのです。  

ISO規格16331-1は、以下の測定条件を考慮します:

 

   ISO Illustration DISTO        

好条件での測定 - 主に屋内での使用に適用されます:

  • 周囲の明るさ(3 klux)
  • 白い壁を対象に測定する
  • 室内の温度
     
  ISO Disto Illustration 2

好ましくない条件での測定 - 主に屋外での使用に適用されます:

  • 明るい太陽光(30 klux)
  • 白い壁を対象に測定する
  • 使用温度範囲
     
   ISO Disto Illustration 3

その他の測定条件も指定できます。例えば:

  • 特定のターゲットプレートを使って測定する
  • 好ましくない測定ポイントに対して強または弱で測定する

ISO規格に準拠したレーザー距離計をお求めになるお客様は、一定の測定条件の下、その最高範囲や精度でどの程度の性能が得られるのか、見当をつけることができるようになります。これは、建設現場で日々使用するにあたり、どんなメリットがあるのかを知るためには、欠かせない情報です。