Leica DISTOの多くのモデルでは、ヘルプ機能が内蔵されていることをご存知でしたか?
私が木工職人として活発だった数年前の話です。自分の工場があって、家具やキッチン、壁など、木を使うものをすべて扱っていて、それで生活していました。
ある日、近所の工具屋さんがレーザー距離計を見せてくれて、いろいろな用途を説明してくれました。さまざまな機能を使うことで必要な測定がいかに手早くできるようになるか、そして時間を節約できるか、その説明で納得しました。
そこでそれを買ったのです。
実のところ、それはLeica DISTOではありませんでした。単純な距離測定に数回使いましたが、毎日使う必要のないものなので、どんなことができるのか、どのように使うのかなど、すぐ忘れてしまいました。その後、取扱説明書を読まないとならず、でもあまり説明書を読むのは好きではないのです。結局何が言いたいかというと、レーザー距離計は使わなくなり、巻き尺に戻ったのです。
今では、私はLeica DISTOの製品マネージャーになっています。
私の職務の主な目標のひとつは、DISTOを直感的で使いやすくすることです。そこで、カラーのグラフィックディスプレイを搭載したすべてのDISTOレーザー距離計には、ヘルプ機能が内蔵されています。つまり、DISTO S910、D810 touch、D510そしてD410
「機能」と「設定」メニューの右下に、「?」があります。その下のキーを押すことで、ヘルプ画面が表示されます。選択したアイコンの詳細が図で説明されます。
しばらくDISTOを使ってなかったため、各機能が何をするのか、どう使うのかがわからなくなったとしましょう。そんな時は、このヘルプ画面を呼び出します。
次の例Smart Horizontal Mode (水平距離測定) では、図は水平距離(赤い線)を得るには、障害物の先までの距離を測定しないとならないことを示しています。
また測定結果には、高さの差と測定斜距離、そして角度も同時に提供されます。
Leica DISTOの較正
このアイコンが何を指すのかわからない場合、ヘルプスクリーンを出すと、内蔵チルトセンサーは自分で較正できる旨が表示されます。
DISTOは、定期的に再較正することをお勧めします。
もちろん、DISTOのユーザーマニュアル(S910、D810 touch、D510、D410)を見れば、より詳しく解説されています。でも、この内蔵の画面は、日々の現場できっと役に立っているはずと私は確信しています。
文責:ライカ精神マネージャー、Norbert Jehle