屋外の測定を行うためにレーザー距離計を使用することに伴う問題は、レーザー距離計の歴史と同じくらい古いものです。そして、ライカ ジオシステムズは、開発者であれば周知の測定テクノロジーにおける課題のソリューションを見出すパイオニアですが、実際の使用時に直面する要因は、多種多用であることも事実です。最新モデルであるLeica DST 360とLeica DISTO X4、Leica DISTO Planアプリによって、これらの共通課題のほとんどが解決されたと確信しています。この新しいソリューションの背景にある私たちの考えのいくつかをお話したいと思います。
レーザー距離計 DISTOの屋外オペレーションの向上
屋外でレーザーをオンにし測定対象に目標を定める時の非常に重要な課題の1つは、レーザースポットが5m以上、時にはそれ以下の距離では見えないことです。
ライカ ジオシステムズはこのチャレンジを真剣に受け止め、1994年に世界で初めてレーザー距離計を発売した直後に、距離計に取り付ける、外付けファインダーであるBFT 1を導入しました。 その後、この機能をDISTOデバイスに内蔵することで、ソリューションをよりコンパクトにし、毎日の作業現場での使用に支障がないように設計しました。2006年には、内蔵カメラとグラフィックディスプレイを備えた世界初のレーザー距離計を導入しました。この技術は屋外測定時には必須の機能となりました。ライカ ジオシステムズは、現在、Leica DISTO X4を含むデジタル式のファインダーを備えた4種類のレーザー距離計を提供しています。
屋外でレーザー距離計を使用する場合に発生するもう一つの課題は、電子光学式測定ツールが直面する厳しい測定環境です。水とほこりはいつも存在しています。誰もがそのツールを使用している時に、どれくらい速くそのツールが手から滑り落ちるかを経験したことがあると思います。Leica DISTO X4（保護等級IP65）は、この環境に耐えうる仕様で設計されています。そして、デバイス自体の外側と内側にバンパーを備えているため、高さ2mまでの落下に耐えうる仕様です。 一般的に使用例である距離測定時にDISTOを頭上にかざすと、2メートルはおおよその高さになります。
このデバイスは、測定対象の照準サポートと堅牢性を提供していますが、屋外でも正確に測定できるのでしょうか？これは非常に重要な質問です。これは、まさに、Leica DISTO製品の真骨頂であることを約束できます！製品はすべてISO 16331-1に基づいて生産されています。測定に不向きな環境下でも、信頼の出来る測定結果を得られる屋外用製品を紹介します。
最大測定範囲に応じて、短距離測定時の測定能力がより上がるということも認識されるています。これにより、良好なターゲット表面では測定性能が向上し、測定に必要な時間が短くなります。
これにより、良好なターゲット表面では測定性能が向上し、測定に必要な時間が短くなります。測定対象が特定の高さにあるか、ターゲットポイントの1つに十分に近づくことができない場合があります。この場合、P2P測定機能は重要な機能になります。トータルステーションと同様に、測定ポイントを、はしごを登ることなく、1ヶ所から簡単に測定できます。データキャプチャ機能とスマートアプリを組み合わせることで、2Dプランや3Dプランも簡単に作成できます。
DISTO X4によるデータ転送効果
測定したデータをdxfまたはdwgファイルを介してCADソフトウェアにエクスポートするオプションがあれば素晴らしいと思いませんか？まさにDISTO X4は、このことができるのです。Leica DST 360 P2Pアダプタにデバイスを取り付けると、DISTOの柔軟性がより感じられるはずです。大きな部屋、ファサード、屋根を面倒なく測定できます。DISTO Planアプリにデータを転送することで、CAD互換プログラムまたはCADツールそのものについての作業のためにデータを取り込むことができます。手書き図面の作成や、測定値のメモを編集する必要はありません！アプリでデータをキャプチャし、すぐにオフィスと共有してください。これにより多くの時間が節約され、アプリケーション全体のプロセスが今まで以上に専門家としてふさわしいものになるでしょう。
高い耐久性、デジタルポイントファインダー、優れた屋外測定性能、P2P測定ステーションへの拡張オプション、新しいDISTO Planアプリケーションを備えたLeica DISTO X4は、市場で最も洗練されたレーザー距離計です。
Markus Hammerer - Progam Director DISTO
