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Lake Bill Tosolini Productions

Tosolini Productions、BLK360、Unity EngineがVRで語るシアトルの記憶

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07/20/2020

ビジネスストーリーは、会社のプロモーション、潜在的な顧客からの購入促進、新しい従業員の採用に大きな役割を果たします。会社の物語を語る上で、リアリティキャプチャの技術が、多く採用されてきています。シアトルを拠点とするTosolini ProductionsのPaolo Tosolini氏は、新しいメディア — イベント用のインタラクティブなタッチスクリーンソリューション、3Dバーチャルツアー、AR/VR/360の没入型メディアなどを使用し、DeloitteMicrosoftをはじめとした企業のビジネスストーリーを専門としている企業です。

Paplo氏と彼のチームは、複数の種類のリアリティキャプチャとイメージング技術を活用して、ワシントン州レドモンドにあるMicrosoftのキャンパスにある、最近の改装により無くなってしまった屋外スペース「Lake Bill」など、シアトルとその周辺の重要な建物やランドマークをデジタル保存しています。

しかし、なぜMicrosoftにとってLake Billを保存することがそれ程、重要なのでしょうか?GeekWireのNat Levy氏によると「ベテランのMicrosoftiesの間では、誰もが知る場所」であるとのことです。マイクロソフト元従業員がユーザーコミュニティQuoraの中で、「MicrosoftキャンパスのLake Billの裏話はありますか?」という質問に答えています。Lake Billは、「数々のプロモーションや悪ふざけのロケ地」であり、この従業員はかつて出勤して「Windowsの最新リリースを宣伝するために湖全体が覆われるほどの数の青いエクササイズボール/バランスボールが浮かんでいた」こともあったといいます。また、「Bill Gatesの4号館2階の角にあった初めのオフィスからは、Lake Billとして知られるようになった池を見下ろすことが出来ました。」とも説明しています。

BLK360 Lake Bill

Creating a VR memory of Lake Bill

2019年、Tosolini ProductionsのクライアントであるMicrosoftは、シアトルからワシントン湖を挟んですぐの場所にあった最初の本社の大規模なオーバーホールを開始しました。改修は500エーカーのキャンパスに及び、17の新しい建物、670万平方フィートのワークスペース、トレイル、4つの 「村」にあるスポーツフィールドの追加が含まれています。残念なことに、この改修で失われてしまったのはLake Billです。湖はMicrosoftの共同創業者Bill Gatesにちなんで名付けられたもので、従業員が休憩したり、ランチを食べたり、イベントを開催したり、社交の場として利用できるように屋外スペースが作られました。

Lake Billは、職場の話をする上で、Microsoftのビジネスストーリーの一部です。現在のリアリティキャプチャとVR技術を使えば、物語は非常に没入感のある方法で語られるようになります。「Lake Billは、永遠に消えてしまいそうだったので、そのデジタルメモリーを作ることになりました 。」と、Paolo氏は説明しています。「屋外ということで、コンパクトなイメージングレーザースキャナーBLK360を使用し、3Dバーチャルツアーを参考にキャプチャしました。」

Paolo氏は、BLK360で屋外やLake Billなどの大きな現場のスキャンが可能になり、そのデータをMatterport システムに追加しました。「BLK360はMatterportのカメラとの相性が抜群です。」とPaolo氏は説明し、「LiDARテクノロジーは太陽光下でも機能し、測定範囲広いことが特徴です。」と述べています。

The nitty gritty technical work of creating VR from point clouds

このプロジェクトは非常にユニークなので、Paolo氏とVRデザイナーであるMichael Gelon氏に、BLK360の点群からVR体験をどのように作成したのかをたずねたところ、そのプロセスを説明してくれました。

「技術的な観点から説明すると、ライカのスキャンを設計図にして、リアルタイムエンジンであるUnity 3D内の空間を原寸大に再現しました。空間の性質を考えると、スキャンは樹木や周囲の建物、水などの詳細情報と完全性が不足していました。

まずはMatterportサービスでスキャンの.objモデルを取得し、Blender 3dを使って準備をしました。地面はほとんど使えるデータので、垂直方向の要素から分離しました。分離した部分をメッシュに結合し、デシメーションでポリゴン数を減らしていきました。  

次に、新たなUnity 3Dプロジェクトを開始しました。地面テクスチャ、ツリー/岩石モデル、ウォーターシェーダーや鯉の魚などのより発展した要素などのキュレーションされたアセットとともに、Lake Bill .objがインポートされました。Unity Asset Storeには、制作をスピードアップするための手頃な価格のツールが多数含まれており、Quixel Megascans、Substance Source、CGTraderなどのソースも参照します。最後に、最新のVRインテグレーションフレームワークをインポートし、新しいシーンの第一歩として使用しました。   

プロジェクトのセットアップが完了したので、次のステップは、空間の仮想レンダリングを構築することでした。スキャンされた地面のジオメトリに、いくつかの新しい高解像度テクスチャを使用し、シンプルな立方体から湖底を作成しました。地面から湖底までの空間は、スケールを変え、回転させながら、いくつかの岩のモデル配置しました。木は、スキャンデータを配置位置のガイドとして使用し、似たような種のバーチャルモデルで置き換えました。(プロセス中にオンとオフを切り替えています)   

建物はシンプルな3D形状とタイル状のテクスチャーでモックアップされました。次に水平面を追加し、あらかじめ用意された鯉のシステムを使用しました。昼と夜のアセットを使用して、適切でリアルな照明と空のディテールを提供しました。配置、照明、植生が実際の空間に近い状態になったところで、基本的なVRテレポーテーションを追加しました。   

全体的なプロセスとしては、デジタルスキャンをリアルタイムエンジン用のアセットで「トレース」することで、一貫性と完成度の高い空間をインチ単位で正確に表現することが出来ました。スキャンデータがなければ、この実現にはもっと時間がかかっていたでしょう。 

Now we’re ready to jump in with VR controls

最後の工程としては、VRコントロールを追加し、空間を移動したり、対話したりすることが出来るようになりました。「これにより、ユーザーはVRヘッドセットを介してMicrosoftのキャンパスに足を踏み入れ、湖のスケールや雰囲気をリアルに感じることが出来ます。」とPaolo氏は語っています。 

最終的な成果は、どのような角度からでも体験し、探求することが出来るような記録です。

Tosolini Productionsは、このVR体験の様子をYouTubeに公開しており、LiDARデータとVRの創造性がこれほどまでに調和していることに感銘を受けました。Lake BillのVR体験は、ある意味、今はもう存在しないものの記憶を保存するものであり、マイクロソフトのストーリーの重要な部分を占めています。世界的に有名な企業にとって、自社の文化やワークスペースについて知りたいと思っている人を惹きつけることが出来る方法なのです。  

Reality capture of land, air, and sea

屋外スペースを増やしてはどうでしょうか?Paolo氏のウェブサイトには、Mount Rainierのハイキングコースをフォトリアリスティックな注釈付きで巡るツアーのビデオが掲載されており、これは、自分で行くことができない場合に、アメリカ大陸の中で最も著名な山の周辺の原生地域を探索するための素晴らしい方法です。 

飛行や飛行の歴史についてはどうですか?Tosolini は、Microsoftと提携して、シアトル飛行博物館を探索するためのAR体験を作成しました。来場者は、第二次世界大戦中の飛行機を含む歴史的な航空機のコックピットに仮想的に「足を踏み入れる」ことが出来ます。

また、シアトルで最も重要かつ有名な産業のひとつである漁業についてはどうでしょうか。Paolo氏は、Deadliest Catchという番組に登場するカニ漁船の母港として知られる「Seattle Fishermen's Terminal」もキャプチャしました。彼の目的は、「自分の住むシアトルで新しい場所を発見し、画質を向上させたBLK360の新しいファームウェアアップデートを試すこと 」でした。 

彼は、様々な照明条件でBLK360に挑戦するつもりで、日没直前にターミナルの撮影を始めることにしました。「結果はとても良かったです。スキャンポイント間の移動距離に驚きました。」
実際に見てみましょう。漁港ターミナルの3Dモデルの中を移動すると、昼間から夕暮れまで、さまざまな光の状態が変化するのがわかります。  

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