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Gilbert-Ash building design

Gilbert-Ash、Leica BLK360を使用し、英国外務・英連邦省にMayhew Theaterを建設

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05/12/2020

Gilbert-Ashは、30年以上にわたり、ホテルやオフィスから外国の大使館や領事館に至るまで、世界40カ国で、評価の高い一流の建設プロジェクトを竣工してきた、数々の受賞歴のある英国の建設会社です。ロンドンとベルファストにオフィスを構え、その専門知識と高品質な施工技術により、英国外務・英連邦省から、頻繁に契約を得ています。最近では、ウィリアム王子によって正式に開校された、ロンドンの外務・英連邦事務所内に外交教育アカデミーを建設しています。 

英国初の女性外交官Cecily Mayhewにちなんで、正式にはMayhew Theaterと名づけられた外交教育アカデミーは、ロンドンにある英国外務英連邦省の中庭に建設されたガラス・鉄骨・木造の放物線型の構造物であり、道路から90メートル離れた中庭にクレーンで吊り上げ、また、片側5メートルのクリアランスしかないという、非常にデリケートな作業が行われました。  

このプロジェクトでは、Gilbert-Ashは狭く、慎重な作業が要求される空間の中で作業する必要がありました。彼らはまた、とても厳密に幾何学的に設計された、複雑で非常に近代的な建物を完成させなければなりませんでした。幸いなことに、彼らはLeica BLK360イメージングレーザースキャナーに投資し、BLK360は、2019年の建設優秀賞を受賞したMayhew Theaterの建設に貢献した重要なテクノロジーの1つとなりました。  

複雑で注目度の高い工事に求められる先進テクノロジー 

Mayhew Theater exteriorGilbert-Ashは、その実績が示すように、常に注目度の高い建設工事に挑戦してきました。しかし、Mayhew Theaterの設計・建設工程では、上記のような複雑な課題があり、高度なテクノロジーが必要とされました。 

「建物の上部構造は、片持ち梁の双曲放物面トップリングビームと亜鉛屋根(その形状からプリングルと呼ばれていました)で、建物内には楕円放物面のシダースラット天井があります。」とGilbert-Ashのデザインマネージャー、Paul McGeachy氏が説明しています。建築業務に従事していない方にとっては、その高度な幾何学的な文言から、複雑な構造物であることがお分かりになると思います。

付け加えると、プリングルズは双曲線放物線型のポテトチップスです。「双曲放物線」がどれほど複雑かは、ニューヨーク・タイムズにスーパーコンピューターとプリングルズの設計についての記事からも、知ることが出来ます: 「P&G(Procter & Gamble)は、スーパーコンピューターをも使用して プリングルズ が割れることなく缶に入ることを確かめているのです。」 

明らかに、Mayhew Theaterは、設計と建設のすべての段階で非の打ちどころのない正確さを必要とする複雑な構造物であり、双曲放物線状の亜鉛の屋根は、プリングルのように缶の中に収まるようなものではなく、中庭に収まることが必要であり、1級建築物に指定されている外務・英連邦省の建物を傷つけることも出来ません。プリングルズが缶に収まるようにスーパーコンピュータを必要としたのですから、Gilbert-AshはMayhew Theaterを成功裏に建てるには、BLK360を使用することは必然的であったと言えます。 

Construction Manager Magazineで劇場がどのようにして建設されたかの詳細な説明や図解は、ここから見ることが出来ます。 

Gilbert-Ash、3Dモデル作成のためにLeica BLK360を導入 

プロジェクト開始当初、McGeachy氏とシニアエスティメーターのGraeme Gourley氏は、劇場の建設計画を極めて正確に計測必要があることに気付きました。デジタルコンストラクションやリアリティキャプチャ ツールの経験はすでにありましたが、McGeachy氏はBLK360に出会い、自分たちのテクノロジー・ポートフォリオに合致すると思いました。 

"デジタルコンストラクションフェアで、様々な展示をチェックしていた時に、ライカのブースを見つけました。そこで、説明とデモをしてもらいました。"と、McGeachy氏は話します。"その時点で、弊社のデジタル・コンストラクション・ツールに加えべきものであることが直ぐに分かりました。" 

しかし、現場のスペースの制約や設計の複雑さ、下請け業者との作業などを考慮すると、単に直ぐ作業を始め、作業の進行に合わせて設計に適合させていくことは出来ませんでした。その代わりに、Gilbert-Ashは、現場の寸法を決定するために、現場以外の場所で鉄骨の上部構造の建設を開始することにしました。 

"デジタル工法を用いて、すべてのことをオフサイトで綿密に考え抜かなければなりませんでした。"とGourley氏は説明しています。"製造、現場へ送る前に、ガラスのサイズを明確にして、シアターを事前に製作したのです。"  

"現場調査をするためには、3Dキャプチャをするしか方法がありませんでした。"と、McGeachy氏は述べています。そして、BLK360で上部構造をスキャンし、正確な寸法を首足し、ガラスや木の部品などの他の材料を注文することが出来ました。BLK360で取得した正確な点群データにより、Gourley氏のチームは、すべての設計プロセスを正しいデータで開始し、その結果、各工程での精度を確保することが出来ました。 

"わたしたちは北アイルランドで最初にLeica BLK360に投資した1人です。3D点群データを取得するために使用しています。"と、McGeachy氏は述べています。"3Dモデルを使えば、3次元での衝突解析も平易にすることが可能であり、下請け業者とワークショップを開き、設計変更に関する手法を協議することが出来ました。"  

Design and Construction Workflow for a Hyperbolic Paraboloid 

上部構造をキャプチャした後、McGeachy氏はいくつかのワークフローを使用してデータを処理し、Autodesk Revit、ReCap Pro & Mobile、Navisworksを使用して3Dモデルを作成しました。その後、McGeachy氏は、既存のRevitモデルと寸法を指定したAutocad図面を作成し、鉄骨下請け業者はTekla Structuresソフトウェアを使用して鉄骨構造、フレーム、接続部の設計を無事に行うことが出来ました。  

"非常に複雑な幾何学的形状を持っていますが、これらの形状が相互依存し、相互作用するため、さらに複雑になります。"とMcGeachy氏は説明しています。劇場のデザインには様々な素材や形状があるため、Gilbert-Ash社は、Mayhew Theaterを完成させるには3Dモデリングに必要な重要なデータをBLK360から取得し、活用しました。  

Mayhew Theater exterior

Leica BLK360は、わたしたちのプロジェクト遂行方法を根本から転換し、それは、特に下請け業者との調整時に大きな違いとしてよく分かりました。

と、Gourley氏は述べています。"デザインの衝突を早期に発見することで、クライアントはプロジェクトの早い段階で何が起きているか、よく理解することが出来ます。" 

このような人目を引く場所に、社会的意義を持ち、クライアントのために複雑な構造物を建築する上で、BLK360は、Gilbert-Ash社が英国外務・英連邦省との良好な関係を維持し、数々の賞を受賞することに貢献しています。今後、Gilbert-Ash社がどのように3Dレーザースキャニングをプロジェクトに取り入れていくのか、楽しみにしています。  

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