2006年にミラノにDRM Architettiを設立して以来、DRM Architetti は、建築プロジェクトや学校、大学、住宅、オフィス、ショップ、バー、レストラン、ホテルのマスタープラン構築などのさまざまな分野で実績と知見を培ってきました。イタリア、スイス、フランス、ケニアなど数か国で事業を展開するDRM Architettiは、設計から施工管理まで、一貫した建築設計サービスに必要な知見だけでなく、Leica BLK360を用いた新しいソリューションも提供します。同社のデザイナーは、インテリアデザイン、都市計画とデザイン、景観デザイン、展示デザインのサービスにも注力しています。
品質へのこだわり
DRMスタジオは歴史的建造物を専門とし、古典的建築様式と現代建築様式を組み合わせることにおいて特別な専門技術を開発しました。チームは常に新しいインテリアデザインのトレンド動向を注視し、現代的かつ機能的な建築を目指し、革新的で環境に優しい資材に焦点を当てています。また、作業のワークフローを最適化するべく最新技術の導入にも力を入れています。
「我々は、数年前からスキャナーを探していましたが、市場で入手可能な製品、特に測量士や地形学者向けのツールは、手の届く価格ではありませんでした。BLK360が発表されたときは詳細なリサーチを行い、投資するに値するツールであるとわかり、すぐに、迷わず、購入しました。」ミラノ大学Politecnico diを卒業したDubiniは、著名なイタリア人建築家であるLuigi Caccia Dominioni に関する論文でこう述べています。
DubiniはBLK360を使用して、農家、歴史的な別荘、住宅建築、さらにはアパートの内装など、さまざまな種類の建築構造物を捉えてきました。「クライアントの多くは、構造上、高度は測定技術を要する歴史的な別荘を所有しています。そうしたライアントを持つことが出来たのは幸運でした。」とDubiniは言います。「BLK360によって、建物を高精度でスキャンし、取得したデータに基づいてプロジェクトを実行することが出来ます。」
「BLK360は非常に効果的かつ正確なツールです。我々のチームは、その機能の使用方法を完全にマスターしてくれたので、どんなプロジェクトにも実装出来ます。」とDubiniは付け加えます。「点群データは、現場で測定を行い、AutoCADに転送した後の次のステップで真価を発揮します。BLK360によって、そのことが完全に証明されつつあります。」
圧倒的なスキャン情報量
DRM Architettiは、BLK360を使用することで建物の仕上がりや資材について捉えることが出来るようになりました。これまでは、新しい情報が途中から加わると、手書きのメモや写真を使って報告する必要がありましたが、BLK360を使用するプロセスでは、それをすぐに検知し、オフィスにレポート出来るようになったのです。「私たちを驚かせたのは、この技術によって、現地調査の数年後でさえも、いつでも検索して復元できる多くの情報を得ることが出来るということです。」とDubiniは説明しています。「BLK360と出会ったことで、私たちの現地調査はスピード感が増し、より高い精度で、従来の調査と比較してより多くのデータを蓄積することが可能になりました。」
DRM ARCHITETTIの今後
Dubiniは、BLK360を用いたビジネスの次の展望をすでに描いています。「BLK360を軸にDRM Architettiの展望を考えたとき、建物のファサードを高精度で捉え、新たなデザインに活かすことを大きなビジネスチャンスと考えています。
BLK360は建材の状態をスキャン出来るので、ファサードが劣化しているかどうか、石膏の跡があるかどうか、さらに、全体と空きスペースの正確なバランスをも空間的に調べることが可能になっています。
BLK360によって、これまで未経験だった建物での、高精度かつ詳細なデータを大量に取得することが出来ました。この技術自体は、地形や建築調査を扱う技術会社の間で広く行き渡っていますが、伝統的な建築業界にはまだ浸透しておらず、DRM ArchitettiはBLK360を最初に導入した企業の1つであるとDubiniは述べています。
DRMチームは現在、重要な歴史的建造物の保存プロジェクトに取り組んでいます。イタリアの田園地帯、ミラノとベルガモの間にある1500年代の宮殿の建築調査です。BLK360によって、歴史的建造物の内部と外壁のファサードを全てスキャン、キャプチャし、今後数年間は参照データとして活用します。
免責事項: この記事はLeica BLK360 G1に関しての内容です。性能がアップしたBLK360の最新モデルについては、こちらを参照してください。