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新しいLeica DISTO D2は、何が新しくなったのでしょうか?

作成 bwauters

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03/14/2019

8年以上もの間製造してまいりましたがいよいよこの第7世代のLeica DISTO D2ともお別れの時がやってきました。2008年に発売になったときは、そのコンパクトなサイズ、軽さとお値打ち感で、D2は革命的でした。多くの人が、今までで最高のレーザー距離計であると評価しました。今でも多くの人がそう評価しています。

ではなぜ、製造を終了するのでしょうか?

 正直な話、良い商品ですが、一新する時期が来たのです。 

D2が発表されてから、時代は変わりました。すぐに思い浮かぶのは、スマートフォンやアプリなどです。でも、ここで感傷的になるのではなく、自分の本来の「エンジニア」モードに戻って、新しくなったD2で何が変わったのかを説明したいと思います。順不同です。

新しいD2は、ISO 16331-1準拠の最新測定エンジンを搭載しています。これは何を意味するのでしょう?高速で正確そして信頼できる測定値、しかも確立され較正された基準に準拠した測定値です。そもそも人がレーザー距離計を買うのは、主に精度と効率性のためなのです。  ISO認定があるということは、仕様書に記載されている測定範囲と精度が既知の基準に基づいたものであることが保証されているという意味です。すべての新品D2には、実際の個別の製品に対するISO認定書と較正証明書が箱に同梱されています。  ISO認定のないレーザー距離計を使うと、気が付かないうちにエラー値を招き込んでしまうかもしれません。そんなこと心配したくないですよね?

新しいD2に、最新(そして最高の)測定エンジンを搭載させることの副効用として、範囲の向上(最高100mまで)があります。精度を1mmまで上げることもできましたが、お客様のご意見を反映し、精度は1.5mmのままにして、代わりに範囲をのばすことにしました。実際にお使いになっているエンドユーザー様のフィードバックでは、精度(Leica DISTOの目玉)は、それほど重要ではないと言うことでした。1.5mmの精度で範囲が向上したことで、それが初期段階の作業であれ(間仕切壁の設置)、後半の作業であれ(窓おおいの測定など)、新しいD2は屋内作業のスイートスポットという位置づけを維持しています。 

ところで、この新しいD2には、上位機種についているのと同じインテリジェントエンドピースが付属しています。この賢い機械装置は、実はLeica DISTOの知られざる秘密なのです。このエンドピースをMin/Maxトラッキングと共に使うと、対角線を非常に正確に測定できます。エンドピースを広げると、測定始点が機器の後ろから自動的にエンドピースの先端に切り替わります。詳細は、このビデオをご覧ください。エンドピースを元の位置に戻すだけで、測定始点が機器の後ろに戻ります。こういったことも、Leica DISTOの測定をより正確にしています。

もし最近、Leica DISTOでBluetooth® 4.0をよく見るようになったと感じたのなら、実はその通りです。もしあなたが今年2016年に、スマートフォンを持っている、または買おうと考えている20億人のうちの一人なら、新しいD2はその「モダン」な電話とつなげることができます。  現在私たちは、Leica DISTO測定機器とつながるアプリやプログラムを増やすべく、一所懸命に開発を進めています。接続したほうが良いと思うアプリがあったら、是非お知らせ下さい。つまり結局、どういうことなのでしょうか?正直な話、2つのハードウェアを接続するということになると、完全に未来永劫まで接続性を保証することなどできません。でもD2では、少なくとも「未来志向」にはなっています。

仕様書からでは絶対わからない事として、この新しいD2が手のひらに収まるときの感触とか、また道具ベルト(あるいはバッグなどに)どのように収まるのか、といったことがあります。新しいD2は、世界で最も使用されているLeica DISTOのサイズとフォームファクターを活かし、それに明るいホワイトディスプレイと持ちやすいソフトグリップを搭載しました。もちろん、シンプルなキーパッドやマルチ測定機能、そして「ビープ」音まで、そのままです。ペインター機能も追加されました。これは壁紙の面積などを素早く見積もりたいときに便利です。 

この新しいLeica DISTO D2がエンドユーザー様に受け入れられるかは、時間が経たないとわからないでしょう。でも私は結構楽観的です。すでに成功している製品をとってそれを改良しながらも、そもそもの成功した理由である良いところだけを残すというのは、一種の芸術です。これをうまくやっている会社は、たくさんあります。わたしのお気に入りは、これです(あくまでも個人的な意見であって、会社の意見ではありませんので!)。  D2の第2改正版は、全体的にとても良くできていると思います。