DISTO D5のズームレベルはいくつありますか?
内蔵のデジタルポイントファインダーには、ズームカメラがあり、ズームレベルは1倍、2倍、4倍です。選択されたズームレベルは、ディスプレイのステータスラインの下の左側に表示されます。ズームレベルの変更は、ズームボタン (上矢印キー)を押すか、タッチスクリーン上で対応するジェスチャーで操作します。
デジタルポイントファインダーで明るさを調整できますか?
はい、デジタルポイントファインダーをオンにすると、右/左矢印キーで、カメライメージの明るさを調整できます。
近距離では、クロスへアがファインダーの中央にない、または、少し経つと画面中央からレーザードットにジャンプするのはなぜですか?
ハウジングのレーザー出射口がカメラの光学部と一致していないため、いわゆる視差エラーが発生します。つまり、近距離ではレーザードットがディスプレイ上の画面中心に表示されません。しかし、D5にはレーザードットを検出し、ディスプレイ上の十字線を補正するソフトウェアが搭載されています。この機能は、照明条件が悪い場合にも作動するため、レーザードットが見えなくても、視差とは無関係にレーザードットの位置が測定されます。
Leica DISTO D5のチルトセンサーの精度はどのくらいですか?
チルトセンサーの精度は、本体ハウジング底面に対して±0.2°です。レーザービームからの最大許容偏差は±0.2°です。これは室温(20℃~30℃)に適用されます。その他の温度では、最大±0.1°の誤差が生じます。
Leica DISTO D5は、チルトセンサーの単位を選択できますか?
Leica DISTO D5は、2 つの傾斜単位を設定できます。設定のサブメニュー 「角度単位 」を選択し、希望する単位(°, %)を設定します。
Leica DISTO D5のチルトセンサーの測定範囲は?
Leica DISTO D5の内蔵チルトセンサーは、360°の範囲で動作し、最大横方向の傾きは±10°未満です。デバイスを横に±10°以上傾けると、デバイスが傾きすぎていることを示す情報コード 「i156」が表示されます。
Leica DISTO D5のチルトセンサーは、自分でキャリブレーションできますか?
内蔵チルトセンサーのゼロ点を、再キャリブレーションできます。本体の設定に、「チルトキャリブレーション」 というサブメニューがあります。サブメニューの選択後、キャリブレーションを行います。
以下のステップを実行してください:
- 本体を平らな場所に、タイプラベル(製品裏面にあるラベル)が下向きになるように置きます。
- 「ON/DIST」ボタンを押します。ビープ音が鳴り、測定が完了したことを知らせます。
- タイプラベル(製品裏面にあるラベル)を下向きにした状態で、本体を水平に180°回転させます。
- 「ON/DIST」ボタンを押し、2回目の測定を行います。ビープ音が鳴り、測定が完了します。
- レンズが上向きになるように本体を置きます。
- 「ON/DIST」ボタンを押し、3回目の測定を行います。ビープ音が鳴り、測定が完了します。
- レンズを上向きした状態で、本体を水平に180°回転させます。
- 「ON/DIST」ボタンを押し、4回目の測定を行います。ビープ音が鳴り、測定が完了します。
- ディスプレイでキャリブレーションの成功の表示後、基本モードに戻ります。これでキャリブレーションは完了です。
D5で測定の精度を上げるには、どのような対策がありますか?
Leica FTA 360アダプターを、安定したサポートのあるもの、または、三脚に取り付け、使用します。測定トリガーは、タッチスクリーン(DISTボタンの上のアイコンをタップ)、ジェスチャーによる測定トリガー(デバイス設定で有効にする)、または、タイマーを使用してトリガーします。
測定結果の詳細情報を得ることはできますか?
はい、Leica DISTO D5で詳細な情報を得られます。詳細情報の表示が可能な時は、ディスプレイの上部中央に矢印が表示されます。矢印キーの上下で結果をスクロールして表示します。
Leica DISTO D5の推奨アクセサリーはありますか?
Leica Tripod TRI 75, TRI 100, TRI 120
長距離の測定には三脚の使用を推奨しています。三脚を使用することで、長距離測定でも、正確に、安定した照準が可能になります。Leica三脚とFTA 360アダプターとの併用をご検討ください。
Leica TRI 75
低い作業高での使用用の最もコンパクトな三脚です。折りたたみ時の長さは約45cmです。
Leica TRI 100
三脚雲台も付いており、高い位置での測定も可能です。
Leica TRI 120
高さはクランプロックでしっかりと調整でき、三脚の脚は180°折りたたみ式、非常にコンパクトです。
Leica FTA360 Adapter
より高い精度を実現するために、FTA 360アダプターを推奨します。このアダプターは、快適で正確な照準のためのファインドライブ(微調整ネジ)を備えたアダプターです。特に長距離での照準が平易になり、間接測定の偏差を最小限にします。
Target Plate
特に屋外や明るい場所での測定時には、ターゲットプレートの使用が非常に便利です。弊社では、さまざまなアクセサリーをご用意しています。
水平測定機能では、どの程度の測定精度が得られますか?
たとえば、角度10°、距離10mを測定する場合、水平距離(fd)の最大誤差は3mmです。間接測定で最良の結果を得るには、偏差を考慮し、ユニットをできるだけ平らに保持する必要があります。
水平距離の誤差(fd)と高さの誤差(fh)は、測定角度によって以下のように算出されます:
fd = 水平距離の誤差
fh = 高さの誤差
d = 距離測定結果
a = 距離測定時の角度
fa = 発生しうる角度誤差
fd = d * cos (a) - d * cos (a + fa)
fh= d * sin (a) - d * sin (a + fa)
FAQ(よくある質問)測定精度の見出しの下に、さらなる詳細と結果の誤差の表があります。
本体に保存された履歴メモリは削除できますか?
はい、ごみ箱マークの「削除」ボタンを押し、履歴メモリが削除されます。ただし、データはすべて削除されますのでご注意ください。
各測定値に自動的に加算/減算される値を単位で入力することは可能ですか?(オフセット)
はい、設定の 「距離オフセット」アイコンを選択し、値を入力できます。オフセット値が入力されると、ディスプレイに小さな三角形とレーザーシンボルの横にプラスまたはマイナスで表示されます。
測定が完了したかどうかは、どのようにわかりますか?
測定が完了していない場合、ディスプレイのステータスバーに砂時計が表示されます。砂時計は測定が完了するまで表示されます。事前に本体を動かさないようにしてください!
Leica DISTO D5 の保証期間延長はどうすればいいですか?
Leica DISTO D5 は、購入日から8週間以内に弊社ウェブサイト www.disto.com で製品登録をすると、2年保証が1年延長されます。製品登録がされていない場合は、2年間の保証が適用されます。
ディスプレイに数字が表示されるのはどういう意味ですか?
いわゆるメッセージコードです。測定が正常に実行されなかった場合に表示されます。ユーザー自身で測定をやり直し、測定を完了できます。以下の表は、使用説明書に記載されている推奨事項を示しています:
No. |
原因 |
対応策 |
156 |
横方向の傾きが±10°を超えています。 |
横方向に傾きがない状態で保持してください。 |
162 |
キャリブレーションのエラーです。 |
製品が水平で平らな面に置き、キャリブレーション手順を、再度、実行します。メッセージの表示がでる場合は、販売店に連絡ください。 |
204 |
計算エラーです。 |
測定をやり直します。 |
240-245 |
データ転送エラーです。 |
再接続し、再度、実行してください。 |
252 |
温度が高い状態です。 |
デバイスをクールダウンしてください。 |
253 |
温度が低い状態です。 |
デバイスをウォームアップしてください。 |
254 |
バッテリーエラーです。 |
バッテリーを充電してください。 |
255 |
受信信号が弱すぎる、測定時間が長すぎる状態です。 |
ターゲット表面を変更します。(たとえば、白い紙) |
256 |
受信信号が高すぎる状態です。 |
ターゲット表面を変更します。(たとえば、白い紙) |
257 |
周囲に強い光があります。 |
ターゲット周辺を暗くしてください。 |
260 |
レーザービームが遮断されました。 |
再度、やり直してください。 |
298 |
バッテリーステータスが悪くなっています。 |
デバイスへの重度のダメージを避けるため、バッテリーを交換してください。 |
299 |
ハードウェアエラーが発生しています。 |
メッセージが継続的にでる場合は、販売店にサービスの依頼をしてください。 |
キーロックを有効にする方法はありますか?
キーロックは設定から有効にできます。電源が入っているときに解除するには、=ボタンを押してください。
キーロックの解除はどうすればいいですか?
キーロックは設定から解除します。電源が入っているときに解除するには、=ボタンを押してください。
三脚を使用した測定 - 注意すべき点はありますか?
三脚に取り付けた際は、測定基準を調整する必要があります。そのためには、レーザーを起動(ポインティングモード)後、測定基準を設定するボタン(下矢印キー)を選択します。ここで、測定基準を三脚に設定できます。 スイッチを切ると、標準設定(本体後端部から測定)に戻ります。
ハイトトラッキングでは何が測定されますか?
ハイトトラッキングは、間接的に高さを測定します。壁面に対する角度と距離測定値から、間接的に距離測定が行えます。高さを直接測定できない場合や、異なる高さの測点までの距離を、同じ垂直線上で測定する際に便利な機能です。
ISO16331-1のテストとはどのような内容ですか?
製品やサービスが期待を満たしていれば、それを当然のこととして受け止め、規格の役割について考えることはありません。しかし、規格が存在しない場合、何か問題があることに、すぐに気づくことができません。製品の品質が悪く、約束された結果が得られないことが分かった時にはじめて気がつきます。そのため、ISO規格を設定し、製品の品質と信頼性をテストしています。
レーザー距離計の測定範囲と精度は、照明条件と測定ターゲットの反射率に大きく左右されます。ライカ ジオシステムズは、完璧な実験室条件下だけでなく、建設現場での日常的な使用においても製品の性能が維持されることが重要と考えます。そのため、ライカ ジオシステムズは、外部の専門家と協力し、レーザー距離測定器をテストし、互いに比較できる規格を開発しました。ISO 16331-1に従ってテストされた製品は、約束通りの性能を発揮します。詳しくは弊社ウェブサイトwww.disto.comを参照してください。
自由に設定できるセルフ・プログラムボタンに、お気に入り(よく使う機能)を登録は、どのようにしますか?
設定から「お気に入り」オプションを選択します。次に、お気に入り機能として使用したい機能を選択します。最後に、この機能を割り当てたいディスプレイの左下または右下のキーを押します。
Leica DISTO D5は、どの Bluetooth® テクノロジーを使用していますか?
Bluetooth® 5.0 (Bluetooth Low Energy) テクノロジーを使用しています。このデバイスは、Bluetooth® 4.0以上を内蔵したスマートフォンやタブレットPCとのデータ転送に使用できます。iOS、Android 4.3以上、Windows®10、11が該当します。
Leica DISTO X6の測定データは、Apple社のモバイル端末に転送できますか?
はい。Leica DISTO D5は、Apple社のモバイルデバイス (iPhone 4S, iPhone 5, iPhone 5S, iPhone 5C, iPad 3, iPad 4, iPad mini, iPod touch (Gen.5) --> Bluetooth® 4.0) に測定データを転送できます。
App Store から DISTO デバイスをサポートするアプリを使用できます (Leica Geosystems の DISTO Plan アプリなど)。また、DISTO は、iOS デバイスの Bluetooth® Manager を介してキーボードとして接続することもできます。このタイプの接続では、DISTO はキーボードのように動作し、測定データをどのアプリでもカーソルの位置にダイレクトに送信できます。
このモードは、DISTO の Bluetooth® 設定メニューで有効にする必要があります。
iOS端末では、DISTOからキーボードモードでデータを転送した後、キーボードが表示されなくなります。その場合は、DISTOの+/-ボタンを1秒間押してください。キーボードがiOS端末のディスプレイに表示されます。
Leica DISTO D5の測定データは、Androidのモバイル端末に転送できますか?
はい、Leica DISTO D5から、Android端末に測定データを転送することが可能です。インストールされているオペレーティングシステムがバージョン4.3以降である必要があります。測定データは、Bluetooth® 4.0以上のデバイスに送信できます。
App StoreからDISTO デバイスをサポートするアプリを使用することができます(ライカ ジオシステムズのDISTO Planアプリなど)。また、DISTO は、iOS端末のBluetooth® Managerを介してキーボードとして接続することもできます。この方法の接続では、DISTO はキーボードのように動作し、測定データはどのアプリでもカーソルの位置に直接送信することができます。
このモードは、DISTO の Bluetooth® 設定メニューで有効にする必要があります。
Leica DISTO X6の測定データは、Windows®コンピュータに転送できますか?
はい、Leica DISTO D5からWindows®コンピュータに測定データを転送できます。Leica DISTO D5は、「キーボード 」として認識されます。Windows®のデバイスマネージャーからDISTO を接続するだけです。測定データを DISTOから任意のプログラムのカーソル位置に転送できます。対応するモードは、DISTO デバイスのBluetooth設定メニューで設定する必要があります。Windows®コンピュータには、オペレーティングシステム Windows®10 以上がインストールされ、Bluetooth 4.0 以上がシステム要件です。DISTOデバイスをサポートする Windows®ソフトウェアプログラムもあります(ライカ ジオシステムズのDISTO transferなど)。
使用するソフトウェアは、小数点としてカンマのみをサポートしていますが、ドットはサポートしていません。Leica DISTO D5で設定できますか?
はい、設定可能です。このモードは、DISTOのBluetooth®設定メニューで有効にする必要があります。
インターネット上のフォームや表に入力する仕事があります。ここでは、各測定の後に、タブレータまたはEnterキーを使って、次の入力フィールドにジャンプする必要があります。このオプションは Leica DISTO D5で使用できますか?
はい、設定可能です。Bluetooth®設定メニューの最後のステップで、この設定を行えます(Tab、Enter、移動なし)
ナビゲーションキーを使って、テーブルの適切な入力セルに移動したいです。Leica DISTO D5 からこの操作を行えますか?
はい、可能です。DISTOデバイスがスマートフォン、タブレット、またはコンピュータに接続されると、選択ボタンの内容が変更され、Bluetooth通信に対応します。左の選択ボタンは、ナビゲーション機能のオン/オフの切り替えに使用できます。
DISTO経由のデータ転送には、特別なソフトウェアが必要ですか?
DISTOがBluetoothやキーボードモードで接続されている場合、追加のソフトウェアは必要ありません。その他の接続方法では、専用のソフトウェアが必要です!Windows®用に、ライカ ジオシステムズでは、DISTO transferを提供しています。
Leica DISTO D5のリチウムイオンバッテリーの充電時間はどのくらいですか?
使用する充電器によって異なります。付属の充電器を使用した場合、リチウムイオンバッテリーの充電には約3時間です。
Leica DISTO D5のリチウムイオンバッテリーは交換できますか?
リチウムイオンバッテリーの交換は、修理の場合のみ可能です。その場合は、販売店にご連絡ください。
Leica DISTO D5のソフトウェアバージョンは更新できますか?
はい、DISTO PlanアプリからDISTO をアップデートをします。DISTOをDISTO Planアプリに接続し、「マイデバイス」に移動します。使用するのデバイスの「Info」ボタンを選択し、「アップデートのチェック」をクリックします。新しいアップデートがある場合は、アップデートをインストールが終わるまで、しばらくお待ちください。
アプリやソフトウェアは Leica DISTO から提供されていますか?
はい、ライカ ジオシステムズのDISTO Planアプリと DISTO transferソフトウェアがあります。
ジェスチャーの測定トリガーはどうすればいいですか?この機能はどのような時に使用しますか?
設定からジェスチャーアイコンをクリックし、この機能を有効にします。次に、任意の測定機能を選択し、レーザーのスイッチを入れた状態で、5~25cmの距離でレーザー光線を手などで短時間遮ります。測定がトリガーされない場合は、少し遅い速度でこの操作を繰り返してください。
ハイトプロファイルでは何が測定されますか?
Leica DISTO D5は、ハイトプロファイルを測定することができます。これは、まず基準となる高さ(たとえば、測量ポイントやマンホールの蓋など)を測定します。この基準点は、必要に応じて、この目的のために既知の高さ値(海抜125.232mなど)を与えらます。その後の測定点は、基準点の高さ値を含む絶対高が参照されます。こ高さ値を入力するには、基準点を測定する前に右の選択ボタンを押し、有効な値を入力する必要があります。
デジタルポイントファインダーのスイッチをオフにすることはできますか?
はい、デジタルポイントファインダーが不要な場合は、オフにできます。設定でポイントファインダーを無効にするか、レーザー(ポインティングモード)が作動している時に、ズームボタンをカメラ画像が消えるまで約2秒間押します。この設定は、電源オンオフした後も保持されます。有効にするには、上記の手順を繰り返します。
USB ケーブル経由でDISTO D5からデータをダウンロードできますか?
いいえ。DISTO D5 には、インターフェース経由で測定データをダウンロードする機能はありません。USB-C接続は、リチウムイオンバッテリーの充電にのみ使用されます。
電源を入れた後、エラーメッセージ i298 が表示されたり、本体下面の電池カバーが膨らんだりします。どのようなことを見るべきでしょうか?
リチウム電池を使用した電子機器と同様に、電池がしばらくすると変形し始め、新品の品質が保てなくなる可能性を完全に否定することはできません。このような場合には、使用をすぐに中止し、バッテリーを交換してください。販売店にご相談ください。