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BLK Showroom

04/09/2020

BLK3D 使用事例 - 足場等仮設工事の設計とファサード修復のための効率的な見積作成  

作成 plagreca

建設現場に足場が必要であることは言うまでもありません。塗装工、左官工、窓枠工、屋根工、その他多くの職種の人たちが、ファサードや窓枠、屋根などの作業を効率的に行うために足場を必要としています。足場等仮設工事業者(とび・土工・コンクリート工事業)は、建設従事者にとって有益なサポート役として見られることを目指しています。    

Leica BLK3D ケーススタディ そのため、「安全に高所へ上がれること」が足場等仮設工事業のKolb GmbHのスローガンとなっています。Stefano Battaglia氏は、2010年に従業員2名の伝統的な足場工事会社を引き継ぎ、現在では30名のチームを擁して、ドイツのオーデンヴァルトにあるリンバッハの所在地を中心に半径150kmの範囲で活動しています。同社の特徴は、きめ細かなコンサルティング、納品までのスピード、業務分野での能力の高さにあります。また、安全性と規則の遵守を最優先事項の一つとしています。      

同社の通常の仕事の流れは以下の通りです: まず、お客様と相談し、詳細な見積書を提出します。その後、うまくいけば仕事を受注し、その後、足場の設置や解体のための作業をスケジューリングを開始します。  

The daily tasks of Mr. Battaglia centre around customer contact and finalising quotes for the work.

すべての最初の問い合わせ内容はオフィスで記録され、その後、見積段階に入ります。これは、Battaglia氏やサイトマネージャーが、それぞれの建設現場に車で直接行くことを意味します。顧客データ、写真、Google Earthからの情報、さらには競合他社の見積書に記載されている測定値などは、測定データの正確性や最新のものであるか不明なため、利用できません。    

Leica BLK3D ケーススタディ メジャーとレーザー距離計Leica DISTOを持って、建設現場を訪れました。さらに、スマートフォンの写真を使って視覚的に記録し、各測定値がどの部位であるかを思い出せるようにしていました。その後、手作業で平面図を描き、長さ、高さ、柱間、切妻、屋根の張り出しなどの情報を追加していきました。    

しかし、これらのエリアは、アクセスが困難であったり、測定が困難であったりすることが多く、結果として、測定せずに、距離を推測することになっていました。そして、手作業によるデータ作成には多大な時間がかかり、見積に必要なすべての寸法を収集するのに30分から45分かかることもありました。つまり、1日に訪問できる工事現場の数は約6カ所に限定されていたのです。    

BLK3Dを使い始めてからは、現場で必要な測定データを集めるのに必要な時間はわずか4分、つまり1日に最大17カ所の現場を回ることが可能になっています。これは非常に大きな能率性向上です。もっと多くの現場を訪問することも可能ですが、ラインマイン地域は交通量が多く、20キロごとに30分程度の移動時間掛かっています。    

現場でのお客様を待たせる時間をできるだけ短くするようにしています。BLK3Dを使った現場では、いままでより長い時間、話ができるようになりました。

と、Battaglia氏は笑顔で説明しています。

BLK3Dの詳細ワークフローは以下の通りです: 建物の入り口付近に位置して1枚目の写真を撮影し、これを時計回りに続けて家の各面を撮影します。家が広すぎる場合は、通常2つ以上のセクションに分けて撮影します。  

Leica BLK3D

 

年間約1,200件の見積書を潜在的な顧客に提供する場合、そのプロセスは可能な限り効率的でなければなりません。そのため、現地訪問時には3D Imageのみを撮影し、現地での測定は行いません。オフィスのエンジニアは、BLK3Dをコンピュータに接続し、3D Imageをダウンロードします。その後、BLK3D Desktopソフトウェアで、見積に必要なすべての寸法を測定します。見積書記載の面積を決定するのに必要な測定値を正確に把握することができます。このような合理的なプロセスにより、翌日には見積書が発行され、顧客の参考になるように寸法が添付された画像が提供されます。          

Leica BLK3D ケーススタディ

BLK3Dを使用する足場等仮設工事業が享受できる明確なアドバンテージ:

  1. 測定可能なImageによるプロジェクトの記録
  2. 測定値はデジタル化され、誰でも読み取り可能 – 手書きの文字が読み間違えによるエラーはありません。
  3. 足場等仮設工事業の経営はプレッシャーが大きく、常に電話が鳴っています。しかし、BLK3Dを使い始めてからは、忙しい時でも測定の見落としがなく、転記ミスも防げるようになりました。  
  4. 見積後、受注までに、場合によっては1年以上かかることもあります。BLK3Dでは、後からでもファイルを開いて、Image内の測定値を見直したり、いつでも追加の測定が行えます。これは、お客様の当初の要望に変更があった特に役立ちます。たとえば、検討した結果、予算を増やし、ファサードだけでなく、屋根やバルコニーも追加することがあります。このような場合、以前は、建設現場に再訪しなければなりませんでしたが、BLK3Dを使い始めてからは、必要なデータがすべて事務所にあるので、すぐに追加の測定が行えます。現場に行く必要がないので、非常に効率的です。さらに、お客様にとっては、変更要求による追加コストが発生しないというメリットもあります。            

測定値付きの写真は、社員に手渡され、設置の際に使用されます。必要とされる測定値がすべて揃っているという大きなアドバンテージです。ダブルチェックが必要な時は、レーザー距離計DISTOを使用することもありますが、インピクチャ測定との誤差は通常1cm以下です。2枚のImageを撮影して重ね合わせるというプロセスが正しく行われていれば、その精度は足場等仮設工事としては十分に満足できるレベルです。しかし、最終的な請求書には、実際に設置された現況を測定して使用します。        

BLK3Dイメジャには、キャリブレーション済みのステレオカメラがあり、対象物を2つの異なる視点から同時に撮影します。これは、人間の左右の目が持つ3次元のステレオビジョンに似ています。ライカ ジオシステムズでは、非常に高い精度を実現するために、マルチショットを推奨しています。これは、最大4つのImageを重ね合わせることで精度を高めるものです。ファサードまでの距離はできる限り短くい方が結果は良好です。      

Leica BLK3D ケーススタディ

足場等仮設工事業を展開するKolb社は、BLK3Dのパフォーマンスをテストするために、非常に複雑な建設現場で、レーザー距離計DISTOとBLK3Dを使って測定しました。レーザー距離計では1時間15分かかりましたが、BLK3Dでは同じ作業をわずか8分で完了しました。これは10倍以上の能率アップです。    

Stefano Battaglia氏は、自分のことを「あまりコンピュータに詳しくない」と言っていますが、彼の言葉を借りれば、BLK3Dソフトウェアは「間違いなく」使えるということです。彼はImageを撮るだけですが、社内の技術担当者も、2時間かからずにBLK3D Desktopソフトウェアの必要事項をすべて理解しました。  

建設業界では、理解しやすく、使いやすいテクノロジーが必要です。追加アクセサリーや機能も必要としない、それがBLK3Dなのです。  

と、Stefano Battaglia氏は述べています。

Battaglia氏の足場等仮設工事業界への関わりは、自身の会社にとどまりません。たとえば、Battaglia氏は、ヘッセン州の足場等仮設工事業組合の地域代表であり、職業訓練委員会の常任理事も務めています。彼は業界の「イノベーター」と認知されており、そのおかげで22人の同僚がBLK3Dを使用しています。彼は、BLK3Dがこの市場で勢いを増すだろうと確信しています。      

Leica BLK3D ケーススタディ